CASE STUDY導入事例

ソリューション:Biz-AI×OCR / AI-OCRシステム

ガリバー・インターナショナル株式会社さま

月間数十万件の手入力を削減!Biz-AI×OCRで業務効率化を実現

健康保険組合から柔道整復施術療養費支給申請書(柔整申請書)を預かり、データ化・点検などの業務を行われているガリバー・インターナショナルさま。膨大な柔整申請書の入力を手作業で行っており、業務負担の増加と人員確保の難しさが課題となっていました。入力作業の負担軽減のため、既にOCRを導入していたものの、柔整申請書は柔整師の所属する団体ごとに書式の細かい違いが多数存在するため、OCR処理可能な割合は全体の約20%という状況でした。

しかし、SGシステムの Biz-AI×OCR を導入し、高精度な申請書デジタル化を実現。AIが書式の違いを自動認識することで、柔整申請書のOCR処理可能な割合が95%以上に向上し、手入力の負担が50%以上削減されました。人とAIが協力する突合チェックにより、業務効率が大幅に改善されています。現在はさらなる認識精度向上と読み取り項目の拡大を目指し、SGシステムと連携しながら運用を進めています。

導入サービス
  • スキャニング
  • BPO-IT
Biz-AI×OCR

左より ガリバー・インターナショナル株式会社 代表取締役社長 野中 政秀氏、
東京点検入力課 係長 吉成 恵美氏

課題と成果

課 題
・手作業の負担が大きい

月間数十万件の柔整申請書をすべて手入力し、ダブルチェック(突合入力)を実施。業務負担が大きく、人員確保も困難な状況が続いていた。

・従来のOCRでは対応率が低い

決められた書式にしか対応できず、全体の20%程度しか自動化できなかったため、大半を手作業で処理する必要があった。

・入力ミスとチェック作業の負担

手入力による数字の見間違いや打ち間違いが発生しやすく、誤入力を防ぐためのチェック作業が業務の大きな負担となっていた。

効 果
・業務効率化

Biz-AI×OCRの導入により、AIが一次入力を担当。手作業の負担を50%以上削減し、業務スピードが向上。

・高精度な申請書認識率

既存OCRでは20%程度しか対応できなかったが、95%以上の柔整申請書をOCR処理可能に。書式の違いに左右されず、高い精度を実現。

・入力ミスの削減と負担軽減

AIの導入により誤入力が減少し、突合チェックの負担が軽減。結果として業務効率が向上し、精度の高いデータ処理が可能になった。

プロジェクトの背景

ガリバー・インターナショナル株式会社
東京点検入力課 太田 清美氏

月間数十万件のデータ入力を効率化するため、OCRの導入を検討

当社では、保険者さまからお預かりした柔道整復施術療養費支給申請書(柔整申請書)のデータ化・点検などの業務を行っています。柔整申請書をお預かりする件数は非常に多く、月間で数十万件にのぼります。これまではすべて手入力で対応しており、柔整申請書枚ごとにダブルチェック(突合入力)を行っていました。しかし、業務量の増加に対して人員確保が難しく、作業負担が大きな課題となっていました。

入力作業の負担軽減のため、既に他社のOCRを導入していました。しかし、従来のOCRは決められた書式にしか対応していません。柔整申請書は柔整師の所属する団体ごとに書式の細かい違いが多数存在するため、OCRが可能な書式は全体の約20%に留まり、残り大半の書式はOCR対象外という状況でした。

導入の経緯・効果

申請書認識率95%以上が導入の決め手に

より柔軟に対応できるOCRを探していたところ、SGシステムから提案いただいたのが Biz-AI×OCRです。固定の書式 だけではなく、AIが書式の違いを認識して必要な項目を抽出できる点が魅力でした。実際にテスト導入を行い、1〜2カ月間の検証を経て、読み取り精度の高さを確認できました。従来OCRの申請書 認識率が20%程度だったのに対し、Biz-AI×OCRでは95%以上の申請書を自動で認識できたのです。結果的に大幅な業務効率化が実現しました。

導入後は、AIが一次入力を行い、人が最終確認を行うフローへと業務フローの見直しも行いました。その結果、手入力の負担が50%以上削減され、業務のスピードも向上しました。現在は、さらなる認識精度向上に向けて、SGシステムと連携しながら運用を続けています。

POINT

  • 柔整申請書の入力を月間数十万件、手作業で対応していたが、既存OCRは書式違いに弱く自動化率は20%にとどまっていた
  • Biz-AI×OCR導入で書式の差異をAIが自動判別し、OCR処理率が95%以上に向上。手入力の負担を50%以上削減
  • AIと人のダブルチェックで入力ミスが減少。業務効率が向上し、精度とスピードの両立を実現

今後の活用

写真左:営業担当 山本 義人

AI活用をさらに推進し、さらなる業務効率化へ!

Biz-AI×OCRの導入によって、手作業の負担は大幅に軽減されましたが、さらなる業務改善に向けた取り組みを進めています。現在、AIが一次入力を担い、人が最終確認を行うフローに移行しましたが、一部の突合チェックは依然として手作業が必要です。特に、AIと人の認識にズレが生じ修正が必要な場合、3回目の突合を行う必要があります。ここをいかに効率化するかが今後の課題です。SGシステムとも連携しながら、さらなる精度向上やチェック工程の最適化を図っていきたいと考えています。

また、現在OCRで読み取っているのは特定の重要項目のみですが、将来的には柔整申請書の他の項目も読み取れるようになり、手入力が必要な部分がさらに減ることで、より業務の効率化が進むと期待しています。

加えて、Biz-AI×OCRの活用範囲を広げ、他の申請書業務(按摩マッサージ、鍼灸など)への適用も視野に入れています。健康保険組合さまやBPOベンダーなど、同様の課題を抱える企業でも活用できる可能性があり、今後の展開にも注目しています。

取材撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
※本掲載内容は2025年3月時点のものです。

事例に該当するソリューション

AI-OCRシステム
手書きや活字文字をAI解析によりデータ化することで、バックオフィス業務のDXを支援します

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