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導入事例:両備トランスポートカンパニー様

両備トランスポートカンパニー様
ソリューション:Biz-Fleet / IT点呼システム

運行・労務データのクラウド管理で
業務システム改善に貢献。

優れたオペレーションで物流現場をサポートされている両備トランスポートカンパニー様。車両に搭載するデジタルタコグラフ(運転記録針)の老朽化をきっかけに、より効率的で質の高い輸送サービス実現に向けた業務システムの開発をご依頼いただきました。運行管理、労務・勤怠管理、給与管理と連動するクラウド型テレマティクスサービスをご提案し、業界事情や企業体制に合わせたカスタマイズをしながら、運用・バージョンアップのサポートをさせていただいています。

課題

輸送車両の運行データをリアルタイムで把握し、
日報作成・給与管理と連携させて作業効率を高めたい。

導入効果

労務管理の処理時間短縮、車両動態の見える化により
サービス向上が実現。乗務員の遵法意識の向上も。

interview

テレマティクス導入の経緯をお教えください。

デジタルタコグラフの刷新に伴い、複数の課題を解決できるソフトウェアの導入を検討していました。従来のデジタルタコグラフでは、車両帰庫後に専用メモリカード経由でしか運転データを取得できず、乗務員の拘束時間・運転時間の集計や日報作成はすべて手入力で行う必要がありました。また、事務所側で車両動態をリアルタイムで把握できなかったため、配送状況の把握や配車業務とも連携できずにいました。そこで、SGシステムの提案を受け、新たに通信複合型デジタルタコグラフを導入し、データをクラウドに集中一元化する「テレマティクス」を採用。乗務員の労働時間の把握や削減を推し進め、法令遵守の強化や社内作業の効率化につなげることが導入の目的でした。これにより、地図やGPSを活用した車両動態の常時把握、クラウドデータを労務・勤怠管理システムに取り込み、労働時間の集計や日報の自動印刷が可能になりました。

実際に導入されてみていかがでしたか?

佐川急便をはじめとするSGホールディングスグループのIT部門を担うSGシステムは、輸送業界への理解が深く、業界の実態に適したプランニングをしてくれます。例えば、乗務員の拘束時間や労働時間は、業界特有あるいは個々の企業特有の捉え方があるので、別業界である機器メーカーの方にはなかなか理解してもらいにくいところもあります。SGシステムとのやりとりでは、細かな仕様に関するリクエストでもこちらの意図を把握して的確な提案をしてくれるので、逐一説明する必要がなくスムーズに進行でき、ストレスがありません。また、UIが優れている点も魅力です。導入前にデモやサンプルの提示があり、実際に操作しながら意見や要望を伝えて当社に合うシステムを追求していただきました。

運用に関しても、機器メーカーでは対応しきれない側面までフォローしていただいています。クラウド上のデータは給与システムに直結しているので、乗務員が勤務中に間違えてデジタルタコグラフの休憩ボタンを押してしまった場合でも、不正防止のために、事務所側で修正できないようにしています。そのため、SGシステムの中にヘルプデスク機能を設け、都度対応していただいています。

「テレマティクス」導入から2年が経った今も、輸送業界のシステムでは上位のものではないかと私たちは考えています。

今後のシステム活用についてお聞かせください。

プロジェクトは3段階で構成されており、デジタルタコグラフ導入による運行管理・労務時間管理を中心とした第1フェーズが完了し、現在は第2フェーズに移行しています。今後は、車載タブレットを利用した事務所と乗務員とのコミュニケーション体制の整備、カーナビ機能、過重労働対策を目的とした労働時間のセルフモニタリング機能搭載など、さらなる操作性・利便性向上を目指しています。さらに第3フェーズでは、損益管理や安全運転管理など事務所側の機能拡充が控えています。

法改正により今後ますます労務時間制限が厳格化していく中、高い生産性を確保するためには、乗務員の稼働の平準化が必須課題です。そこで運行計画や配車業務の精度を高めることがこれまで以上に重要になってきます。ゆくゆくは配車分野にAIを導入して省人省力化していくことも考えています。

SGシステムは同じ物流企業としてのノウハウがあり、カスタマイズにも柔軟に対応してくれるので、安心してお付き合いしていける会社だと思います。