ソリューション:Biz-Logi API /送り状発行APIシステム
株式会社アッカ・インターナショナルさま
“後出し”により実現したAGV導入。物流の常識を疑い、出荷体制を一新
ECの撮影代行からスタートし、現在はECに特化したフルフィルメントサービスを展開するアッカ・インターナショナルさま。SGシステムと取引が始まったタイミングでは、荷主企業の多様なニーズに応えるべく、スピードと柔軟性を両立した物流オペレーションが求められていました。特に、当日出荷や短納期対応が当たり前となった時代背景の中で、送り状などの帳票類の印刷時間短縮までが問われるように時代が変化しました。
そこで導入したのが「Biz-Logi API」。送り状を“後出し”で発行する仕組みを取り入れることで、帳票発行とピッキングの効率化を実現。物流DXの推進と、人手依存からの脱却にもつながりました。
- LOGI-IT
- 出荷支援・受注管理

株式会社アッカ・インターナショナル 林 千博氏
課題と成果
当日出荷や短納期対応が求められる中、従来の“先出し”による送り状発行が前時代的な業務運営となり、出荷処理の効率化を妨げる要因となっていた。
ピッキングリストや納品書、送り状を個別に出力・照合する工程が必要で、作業ミスやリードタイムの長期化が課題となっていた。
AGV(無人搬送ロボット)などハード面の自動化は進んでいたが、帳票処理など後工程で人手が必要となり、全体最適が実現できていなかった。
商品スキャン後に帳票を自動発行する「後出し」運用により、ピッキングから出荷までの一連の流れがスムーズに。当日13時のオーダーも出荷対応可能に。
Biz-Logi APIの導入により、AGVなどとの連携が強化され、帳票出力にかかる手作業が激減。省人化と業務平準化に成功した。
変化に即応できるオペレーション構築により、コロナ禍の出荷量急増にも柔軟に対応。今後のさらなる自動化にも適応可能な基盤を構築。
プロジェクトの背景

出荷スピードと柔軟性を両立するため、“帳票発行の最適化”に着手
もともと当社は、撮影代行からスタートした会社で、いわゆるフルフィルメントや3PLの専門企業ではありません。だからこそ荷主さまの目線に立ち「どうすればもっと早く、正確に商品を届けられるか」を常に考えてきました。
EC市場が盛り上がりを見せる中で、13時までの注文を当日出荷するなど、物流スピードへの要求も高まっていました。当時は「先出し」で送り状や納品書を出して、作業者が手作業で照合・ホチキス留めしていたのですが、このやり方では1日1万件の出荷には到底追いつきません。そこを変えるには、帳票発行の仕組み自体を見直す必要がありました。
また、AGVを早期に導入していたこともあり、帳票発行のタイミングを見直すだけである程度は対応できていましたが、ふと気づいたのです。ロボットがピッキングを終えても、帳票出力が遅い。後工程の帳票発行までの時間が完全にボトルネックになっていたんですね。
導入の経緯・効果

“先出し”から“後出し”へ。オペレーション改革で出荷現場の無駄を一掃
Biz-Logi APIのことを初めて聞いたのは、SGシステムの担当者に相談したときです。「後出しで帳票を出す運用をしたい」と伝えたところ、ちょうど新しいAPIがあるとご紹介いただきました。当時はまだリリースされたばかりだったと思いますが、当社のやりたいことと方向性が合っていて、迷わず導入を決めたのです。
導入にあたっては、当社のWMS(倉庫管理システム)も内製で構築しているため、外部システムとの連携にも柔軟に対応できました。帳票を「後出し」で出す仕組みに切り替えたことで、ピッキング後すぐに帳票が印刷され、梱包してすぐにトラックに載せられる流れができました。
結果として、出荷処理にかかる手間と時間を大幅に削減できただけでなく、派遣スタッフの稼働人数も抑えることができています。また、コロナ禍で出荷量が1.5倍に増えたときも、人を増やさずに乗り切ることができました。こうした柔軟な体制が整っていたのは、Biz-Logi APIのおかげだと感じています。
当社では今後もロボットやAIを積極的に取り入れていきますが、ハードだけでなくソフトの最適化も同時に進めないと、本当の意味での効率化にはつながりません。その点で、Biz-Logi APIは当社の考える物流DXと非常に相性が良いと感じています。

POINT
- 先出しの帳票が出荷速度の壁に。手作業照合がミス・遅延を招き、当日の出荷対応が困難
- Biz-Logi APIで商品スキャン後に帳票を”後出し”自動発行。AGV連携で作業の手間を削減し、出荷処理を高速化
- 出荷量11.5倍を増員ゼロで対応。ロボット×人×システム連携基盤が物流DXと変化耐性を強化
今後の活用

写真右:営業担当 宇地原 海斗
物流のDXを“仕組み”から見直したい企業に、Biz-Logi APIは最適解
Biz-Logi APIは、私たちと同じように多拠点での出荷や在庫管理を行っている企業にとって、非常に相性の良いシステムです。とくに、AGVや自動化マテハン機器(マテリアルハンドリング機器)を導入して物流現場の自動化を進めている企業にとっては、帳票発行が新たなボトルネックになりやすく、そうした課題を解決する手段として大きな効果を発揮します。Biz-Logi APIを使えば、商品スキャンをトリガーに帳票を後出しで即時発行できるため、出荷スピードが格段に向上し、作業負担も大きく軽減されます。
また、EC市場において品種を拡大しながらサービス品質を維持したい企業にも適しています。荷主ごとに異なる帳票仕様や運用要件に対応できる柔軟性を備えており、標準化が難しい現場でもスムーズに活用できるでしょう。送り状とピッキングリストの一体化によって現場のミスが減り、リテラシーの差がある現場でも安定した運用が可能になります。
さらに今後の事業拡大や物流拠点の新設を見据え、オペレーションの柔軟性と拡張性を重視したい企業にもおすすめです。システム導入にあたっては大規模な初期投資を必要とせず、現場の状況に合わせて段階的に活用範囲を広げられる点も魅力のひとつ。柔軟で安定した物流体制を構築したい企業にとって、Biz-Logi APIは心強い選択肢になるはずです。
取材撮影にご協力いただき、ありがとうございました。
※本掲載内容は2025年4月時点のものです。
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