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お知らせ

2019/12/23

複数メーカーのデジタルタコグラフに対応可能
クラウド型運行管理システム「Biz-Fleet」を佐川急便に導入

SGホールディングスグループにてIT 統括事業を担うSGシステム株式会社は、複数メーカーのデジタルタコグラフ(デジタル式運行記録計、以下、デジタコ)に対応可能なクラウド型運行管理システム「Biz-Fleet」を佐川急便株式会社の営業所に導入し、1 月より運用を開始いたします。

「Biz-Fleet」導入イメージ①
「Biz-Fleet」導入イメージ①

「Biz-Fleet」導入イメージ②
「Biz-Fleet」導入イメージ②

トラック等を使用する貨物自動車運送事業者は、貨物自動車運送事業法、道路交通法等の各種関係法令を遵守することによる輸送の安全の確保を目的に、的確な運行管理業務の遂行が義務付けられています。デジタコを活用することで、法定三要素だけではなく急加減速や急ハンドル、速度超過などドライバーの運転情報も記録され、個々のドライバーの運転特性や癖などを把握し、事故を未然に防止するための安全運転指導に役立てることができます。

デジタコメーカーが提供する運行管理システムには互換性がないため、運送事業者にとっては、一度デジタコを導入すると、良い機能が搭載された別メーカーのデジタコが発売されても変更を行うことが難しい状況にありました。SGシステムが「マルチベンダ・マルチデバイス」をコンセプトに開発したクラウド型運行管理システム「Biz-Fleet」は、複数メーカーのデジタコと連携可能であり、1つのシステムでさまざまなメーカーのデジタコデータを管理することが可能になります。(「Biz-Fleet」導入イメージ①参照)
さらに、ドライブレコーダーやカーナビ、スマートフォンなど他のIoTデバイスとも連携可能で、取得したさまざまな車両情報をクラウドシステム上で集約・管理し、総合的な運行管理を行うことが可能です。(「Biz-Fleet」導入イメージ②参照)

SGシステムは、2017年から佐川急便の一部の営業所で「Biz-Fleet」の導入検証を行ってきました。導入検証の中で、外部倉庫など運行管理者とドライバーが離れた環境でカメラ付きのデバイスを用いて行う「IT点呼」による点呼業務の効率化、手書きからデジタルへの運転日報業務の変更による業務効率化、デジタコデータから作成した「ヒヤリハットマップ」を用いた安全指導の向上などが確認できたことから、今回初期導入として34営業所への導入を行います。

過去から佐川急便の運行管理強化の支援を行っているSGシステムは、そのノウハウを活用してサービス強化を継続し、これからもお客さまの運行管理における指導効率や利便性の向上および業務効率化を支援してまいります。

主な導入検証結果

  • 営業所から離れた外部倉庫など運行管理者とドライバーが離れた拠点で点呼を行える「IT点呼」の活用によって点呼業務を効率化
  • ドライバーが手書きしていた運転日報をスマホ入力に変更し、帰庫時にプリンターから自動出力することで、ドライバーが運転日報に費やす時間を削減するとともに、管理者側の確認作業工数を削減
  • 運行データのデジタル化に伴い、ドライバーの運転特性を見える化し、点呼時にドライバーへヒヤリハットマップを用いた安全指導の向上
  • 地図上に運行の軌跡を表示させ、適切なルート指導を行うことによる業務および燃費の効率化
  • ドライバー貸与スマートフォンの休憩アプリ等と連動し、運転中や配達中の休憩取得を見える化することによる労務改善 、など

IT点呼
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